−Voice 関西大学・島岡健太コーチ
今日は見たままの試合です。これで勝って良かったにしたら、経験も歴史も努力も報われない。やってきたことも一生懸命やっていることも出せていない。相手は関係なく、自分たちの内なるものがその原因だと思う。初戦で負けて、3週間で何も変わっていない。選手たちは変えようと努力をしているが、なぜ試合になったらこうなるのか。京産も大教もちょっと待っていたらどんどんボールを取りに当たってくる。どのチームもそんなに甘くないのは分かっていて準備をしているのだけど、やっぱり甘さが出ている。その甘さをなくして行こうと選手たちが努力しているのを感じているから、尚更不甲斐ないしさみしい。優勝や日本一はそんなに簡単じゃない。そのためにいろんなことをしているのに、人のためにしている何かを報われるようなことが表現できないのならば、軽々しくてっぺんは目指すもんじゃない。上っ面の勝利だけに一喜一憂していたら、中味のないまま終わってしまう。それじゃ、大学サッカーをしている意味がない。

大教大は気持ちで頑張るチームなのに、それを受け入れられずに自分たちで崩れて関大のサッカーができなかった。10人になって、3バックにして僕が右に入って、元々右サイドなので得意としているパターンで上がっていった。どんな形でもいいから入ってくれという気持ちが出て入ったのかな。ジャッジにいらついたり、最後のセットプレーで相手とやりあってしまう気持ちの幼さも出てしまい、すっきり勝てなかった。京産に負けて厳しくやってきて、原点に帰って初戦の気持ちで戦おうと話し合っていたが、ちょっと納得いかないゲーム内容だったし、コーチには厳しく言われて当然です。関大はみんなうまいけど強くないとよく言われる。泥臭く点を取ることも必要だし、気持ちの面でもっと相手を上回らないと強くなっていけないと思う。
−Voice 大阪教育大学・入口 豊監督
対等の試合はできた。選手たちは今年一番悔しがって泣くほど、ゲームに入り込んでいたし、次に繋がると思う。ジャッジを含めて運を引き込む力をつけることも必要で、相手はそういう部分でも上回っていたと思う。2失点とも崩されたわけじゃないので痛かった。前半、(失点)0でいけたら違ったろうし、数的有利になったときに2点めを取れていればというのはある。だが、1位と2位のチームと1点差勝負をできたし、春とはだいぶ違う。前期は自滅で負けていたが、それがなくなった。前から積極的にプレスをかけていこうと自分らで話し合ってやってくれたし、相手に簡単にサッカーをさせずに手ごたえがあった分、悔しい気持ちも強い。まだリーグは9試合あるので、今日くらいの集中力で戦えたら、必ず勝ちを取れると思う。ずるずるいくとは選手も思っていない。入れ替え戦以来というくらい、この試合に対してこだわってやってきたことは、必ず次に繋がる。春よりもメンタルも強くなっているし、通年制で成長を測れるのも大きい。

自分がファウルを与えてPKとなってしまったので、辛かった。でもそこで下を向いたらみんなに影響してしまうし、みんなもその気持ちを受け止めてくれているのが分かったので、より勝ちたかった。最後は運もあったが、マークもかけていなくてフリーで打たれてしまったのが問題です。今日の試合は、今までで一番準備も良かったので、ほんまにここからだと思う。中断の間に静岡遠征でもやられる内容が多く、落ち込んだりもしたが、弱気で考えずに攻めていこうと試合に臨んだ。攻め込まれても絶対にいけるときは来る。我慢我慢でやってきた。やっと球際の強さも出るようになり、気持ちも一つになれた。これまではそれができなかったので戦術を詰められなかったが、これからその部分をどう詰めていくかが大切になる。次は三好が出場停止になるが、その分相手も油断してくれる。そこにつけこめたら、ピンチをチャンスにできると思う。