2008年12月24日

【08インカレ】2回戦/中央大−高知大 監督・選手コメント

第57回全日本大学サッカー選手権大会 2回戦・中央大−高知大の監督・選手コメントです。
−Voice 中央大学・佐藤 健監督
 10人でどこまでいけるか、ベースとして走る部分はやってきている。だが、ボールを追うところはもうちょっときっちりやらないとカウンターでやられてしまう。ハーフタイムには逆サイドが空いているのに、そこにボールが入らなかったので、サイドチェンジをきちんとやれと指示をした。中大は4年生が中心で4年生が下を引っぱってチームを作るのが伝統。山形、小池らのコーチングの声も良く出ていた。小池が準決勝で出場停止となるのは痛いが、リーグではそんなに出ていたわけではない。鈴木、新田らを中心に考えていく。退場が出たとき、セオリーとしてツートップの片割れを変えたが、小池を残して4回生を使うという勝負に出た。ハーフタイムにも、アクシデントがない限り、このままいく。120%を出し切ろうと話した。下手に変えるよりもぎりぎりまでいって、疲れの出たヤツから変えていった。
 今日は総理大臣杯のリベンジでやってやろうという気持ちもあったろうが、それよりもこの大会にかける思い、ファイナルまでいきたいという気持ちが強くあった。早めにゴールが取れて気の緩みが出たが、4年生が締めるところを締めてやってくれている。1つになってやるという今までにない中央のいい面が出ている。そのまとまりで、ゴールはまさにみんなで入れたものだった。次の九産には4年前にインカレの予選リーグで負けているが、今日くらい集中していければ、相手のFWも抑えられる。ストッパーの2人と、サイドバックがカバーリングをしっかりとやれれば大丈夫。ボランチの村田も今日の出来は物足りないが、次の試合ではしっかりやってくれると期待している。

山形雄介−Voice 中央大学・山形雄介(DF・主将)
 GK小野の退場は僕のミスをカバーしようとした結果で、僕の犠牲になったようなもの。小野にもみんなにも本当に申し訳ない。だが、10人になったことで逆にやるべきことがはっきりした。DFは運動量より、中を固めてはね返すことに集中した。高さでは負けないので、スペースをケアしてこぼれ球を拾えれば失点はしないと思っていた。ルーズボールの競り合いは、人数が足りないせいもあって五分五分だったが、ポイントできっちり勝てた。相手もかえってやりづらくなったのでは。
 もちろんその分、MFやFWはハードワークになったが、よくがんばってくれた。決勝点を取ってくれて感謝している。
 ただ、10人になってからのプレイを最初からやっていれば、延長にせずにすんだかもしれない。特に、先制点を取った直後の失点は、完全に気のゆるみ。一番気をつけなくちゃいけない時間帯に安易なプレイをしてしまった。一人一人の勝負へのこだわりが足りなかったと思う。
 高知大は夏に戦って負けている相手で、どういうチームかよくわかっている。全員が一丸となってハードワークする、フィジカルもメンタルも強い。リードされたのもあちらの実力が出ただけ。
 でも、うちもタイトルを取るためにやってきたチームで、相応の力はあると思っている。今日は劇的な勝利になったが、この結果に満足せず、目の前の試合の勝ちにこだわっていきたい。次はGK小野とFW小池が出場停止になるが、ピッチに立つ11人だけじゃなく、ベンチ、スタンドも含めたチーム全員でしっかり準備したい。

田中久登−Voice 中央大学・田中久登(GK)
 大学に入ってから公式戦出場はなく、今日が初めて。PKになった場面はふつうにびっくりしたけど、焦って準備してピッチに入ったら、全員が「PKの点は気にするな」「絶対に取り返してやるから」と声をかけてくれて、よしと思って試合に入っていけた。
 DF4人は今までずっと一緒に戦ってきたメンバーだから、たぶん僕にわからないところで連携してバランスをとってくれていたんだと思う。僕はもう、点を取られないことだけを考えて、仲間を信じて自分のプレイをするだけだった。
 PKは決められてしまったけど、それ以後は失点せずに延長まで守りきれたことは本当にうれしいし、あの守りの堅い高知大を相手に、1人少ないのに点を取れたこともうれしい。
 次の九州産業大のことは全く知らないけれど、積極的に前へ出て行く自分の持ち味を出してチームに貢献したい。

南木享−Voice 中央大学・南木 享(MF)
 とにかく疲れた。その一言。走り回って肉体的にも疲れたし、集中して精神的にも疲れた。でも、去年も一昨年も負けた相手に、大学最後の大会で勝てたんだから、もうどうでもいいくらい嬉しい。
 高知大はよくまとまっていて、関東リーグで言うと東京学芸大みたいなタイプだが、ボールに対する執念と運動量は桁違いにすごい。本当に強くていいチームだと思う。
 そんなチームに勝てたのは、退場者が出た後もチームが混乱せず、みんなが冷静に戦えたこと。局面で人数が足りなくて苦しかったが、誰が何をすればいいかみんながわかっていたから、最後までがんばれた。
 みんながんばったけど、今日の試合のMVPはなんと言っても田中久登だと思う。今まで1試合も出たことがないのに、ぶっつけ本番であれだけの活躍をしてくれて、嬉しいより驚いた(笑)次の試合でもがんばってほしい。
 自分自身のことを言えば、ここ2試合自分の長所を出せていないのでちょっと不満。走ってセンタリングを上げて試合をかき回す汗っかき役の仕事をどんどんやりたい。次の九州産業大はやったことのないチームだが、面白い試合をして勝ちたいと思う。

−Voice 高知大学・野地照樹監督
試合前には中央は高さが一番怖いと思っていたが、試合が終わってみるとフィジカルだったと思う。1回戦ではうちが阪南を相手に厳しくしんどい試合をしたのに対して、中央は(大勝で)楽な試合だった。今日は1回戦の試合の影響が出たように思う。後半の途中からは、うちの選手が走れなくなってしまった。関東のチームならではのフィジカルの強さが中央にあって、前からどんどんプレスをかけてきて、うちが受けてしまう形になった。途中から試合を見た人は、中央に退場者が出て1人少なくなっていることがわからなかったかもしれない。うちは足が止まってしまったので、前半のように全体をコンパクトにして相手を囲んでボールを取ることができなくなってしまったし、パスをつなげるべきところでつなげなくなってしまった。前半はすぐに同点にしたうえにPKで勝ち越すことができて、いい流れになっていた。ただ、2−1にしたあとで3−1にできなかったことが大きかった。決定的なチャンスはあったが、シュートが高めになってしまい、ゴールの枠に飛んでいても低いシュートが打てなかった。
あまりこういうことは言いたくないが、中央は総理大臣杯でうちに負けていたこともあって『リベンジ』の気持ちがあって、強い気持ちで試合をやれていたのかなという気がする。1人少ないチームでもセットプレーではチャンスを作ることができる。中央のセットプレーでの高さが怖かっただけに、ファウルには気をつけるようにしていたが、セットプレーから失点してしまったことも残念だ。
自分としては、振り返ってみると選手交代で失敗があったかなという気もする。例えば香川(大樹)はセンスがあって面白いプレーをする選手だし、まだプレーできそうだったが、自分としては早めに勝負をつけたい、90分間で決着をつけたい気持ちがあって選手交代をした。結果論だが、交代出場の選手が期待したほど活躍できなかったので、もう少しじっくり交代させればよかった。だが、全体的に選手はよく頑張っていたんじゃないかと思う。

−Voice 高知大学・三浦功司(MF)
(出井正太郎選手のヘディングシュートをアシストしたFKは)中が少し空いていたこともあって狙い通りだった。PKはいつも自分がキッカーをやっていたので、(中央大のGKが退場処分になったため、GKが交代で入ってPKを蹴るまで時間がかかったが)自分としては全然問題なかったし、自分が狙っていたコースに蹴ることができた。(後半に全体が下がってしまったことについては)1回戦の阪南大戦もそうだったけど、いつもああいう時間帯がある。なんとか頑張って、前線でキープしてもらって、中盤を押し上げることができたら一番よかったけど、それができなかった。相手は1人少ない状態だったし、うちには得点のほかにも2、3点、得点チャンスがあったけど、そこで点を取りきれなかったのが敗因です。後半は厳しい試合でした。
自分のプレーは1回戦よりはよくなったかもしれないけど、もうちょっとできたんじゃないかという気もする。とにかく3点取られてしまったのが大きい。3点取られてしまったらキツイ。相手にファウルを与えないようにと監督から言われていたけど、けっこうファウルを与えてしまったし、セットプレーから失点してしまった。高知大のサッカー部の一員として、インカレの大会を残して年を越したかったので残念です。

 <コメント取材協力(敬称略)>
  赤沼圭子(高知大学)
  後藤朝子(中央大学/選手コメント・写真)


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