2009年12月25日

【09インカレ】2回戦/中央大−福岡大 監督・選手コメント

第58回全日本大学サッカー選手権大会 2回戦・中央大−福岡大の監督・選手コメントです。
−Voice 中央大学・佐藤 健監督
 さすがに相手は総理大臣杯の覇者ということで、個々のレベルの高さを痛感した、というのが正直な気持ち。特に9番の高橋祐太郎、10番の永井謙佑などは全国レベルのすごさを感じた。
 攻撃面では、今日はセットプレーからの得点が重要だと思っていたのでそこは集中してやっていたし、チャンスは作れていたのだが、相手の強さもあってなかなか得点できなかった。前半、相手のディフェンスにヘディングで勝てなかったということもあり、後半からは安(柄俊)を投入して、前線にしっかりターゲットを作ってボールが収まるポイントを作ろうと思った。安は前を向ければ勝負できていた場面も多かったのだが、シュートのところまではなかなか行けなかったというのは反省点。
 後半に関しては、相手がとにかく1点を取るということで4人が前線まで上がってくる形になったので、それに対応して(力を)ディフェンスに注ぐ部分が大きくなり、ウチ本来の攻めの形がなかなか出せない状況だった。ただ、こちらとしてもまずは失点しない、守りからということで我慢させていた面はあったので、そういう意味では狙いどおり。それでも最後の最後のところで永井の個の力でやられてしまった。延長後半に1点取って同点にしたあとには、ここで落ち着いてやれという話しを何人かの選手に伝えていたのだが……。それまで、あそこまで永井をフリーにしたことはなかったのだが、逆に永井に気を取られすぎてちょっと中につられすぎてしまった、という部分はあるかもしれない。

−Voice 中央大学・村田 翔(MF・主将)
 後半、福大が4トップ気味になってから、なんとなく自分たちが守備的な意識になってしまっていて、そこがベンチとの指示とうまくリンクしていなかったのかもしれない。あそこで怖がらず、自分たちのスタイルを出していけばまた違った結果になっていたかもしれないが、これがトーナメントの難しいところだと思う。
 福大は後半、9番の高橋(祐太郎)選手にバンバンロングボールを当ててきたけど、うちはつなぐスタイルのチームだったので、やはりグラウンドが悪いという状況の中で戦うのは厳しかった。もちろん、これは言い訳だとは思いますが。
 ただ、中大が最後まであきらめずに戦うというところを(2点目を入れたことで)見ている人が感じてくれていたら、それはよかったと思う。絶対にあきらめないという部分は、俺自身がいちばんこだわってきたところだから……。
 FC東京ユースのときも自分のチームが超好きで、これ以上のチームはないと思っていたけど、中大でもすごくいい仲間に出会えて、中大も(ユースと)同じか、それ以上に思えるチームだと思っていた。それだけに、本当にくやしい。できることなら、もう一度やり直したい。

−Voice 中央大学・小野博信(GK)
 福大の永井くんが速いという情報は入っていて、自分とDFの間にボールを蹴ってくるだろうというのは予想していた。だから前半はすごい慎重にできてよかったと思う。けれど後半、9番の高橋選手のところにボールが収まると、高い位置から永井くんにボールが入ってゴール前まで強引に持ってこられてしまった。あそこでワンクッション入れてしまったことが、相手のリズムをよくしてしまった原因だったのかとも思う。ウチの2センター(バック)が悪かったわけではないと思うが、結果的にはあの2トップにやられてしまった。あれが総理杯チャンピオンの強さなのかと思った。
 個人的に、中大にきて「戦える」ようになったと思う。正直1、2年のころは試合に出るだけで満足だったが、3、4年の2年間は、中大が上を目指すチームに変わったし、その中でキーパーというポジションがしっかり戦えないとチームも強くなれないということを痛感した。また昨年は主将の山形さんを中心にサッカーと私生活の両方で大きく変わることができたのも、成長できた原因だったと思う。
 今後、プロになって必要なのは判断の質をあげることだと思っている。レベルはもちろんだが、プロはいろんな面でスピードが上がるので、もっともっと判断のよさを磨かないといけないと思う。

−Voice 中央大学・新井辰也(DF)
 福大は前半1トップだったが後半は4トップに近い形できていたので、そこで攻めるのか、そのまま受けるのかという判断ができなかった。前半は永井選手に対してのチャレンジ&カバーができていたが、後半は基本的に山田(佑介)が永井選手、俺が9番(高橋)につく形になって、それぞれのカバーリングが遅れたところで失点したという感じ。リベロ置いて5バックにするという選択肢もあったと思うが、臨機応変さが足りなかった。ただ点を取られてでも攻めて勝つというのがウチのチームコンセプトだったし、リーグ戦でも先取点を守りきって勝つサッカーをしてこなかったので、それはしようがない部分もあるとは思う。
 中大での4年間は、チームワークや仲間を大切する気持ちが強くなったと思う。周りに支えられて自分もプレーしているということを痛感したし、個人の力だけではなく、チームとして戦うことを学んだ。プレー面ではアジリティーの部分やビルドアップの部分を、日々の練習の中で改善してきたので多少はよくなってきたと思うが、プロではまだまだ通用しない部分のほうが多いと思うので、これからの課題だと思う。
 プロのスピードに慣れるには、最悪でも半年くらいかかることは覚悟している。闘莉王というお手本が近くにいるのはすごくいい刺激になると思うので、しっかりしがみついて、盗めるものは盗んでいきたいと思う。プロは、ひとつひとつのプレーがすごいというよりミスがない。当たり前のプレーが当たり前にできるところがスゴイと感じた。今日の試合では自分のミスから危ない場面もあったので、名古屋ではそういうところをしっかりとセーフティーに守り、うしろでボールをしっかりと収めてビルドアップできるようにしたいと思う。

−Voice 中央大学・佐藤秀行(DF)
 今はくやしさしか残ってない。今日はFWの永井(謙佑)選手が速いと聞いていたので、自分と田港(周平)のサイドバックがいつもより絞る感じで、必ず永井には誰かいるようにはしようという話しをしていた。でも後半に9番の高橋選手が入ってきてからは、高橋のケアもあって永井のマークに集中できなくなってしまった。
 永井選手は速かったけど、(マークする相手として)やれないわけではないので十分自信にはなったと思う。今日は1点目の得点にも絡んだが、相手の1点目は自分のミスからなので、プラスマイナスはゼロ。なにより、最後に追いついてから集中力が切れてあんなやられ方をしたので、最後まで集中力を切らさないゲームをするよう、また明日から練習していきたい。


−Voice 福岡大学・乾 真寛監督
 去年、2回戦で0−1で流経に負け、その内容が今年のチームのスタートラインとなった。夏は優勝したが、インカレはベスト8の壁を10年間破れていない。先のことよりも今日の試合に100%集中した。中大は前半、球際の強さがありコンタクトプレイでこちらが痛がるシーンもあった。永井の見せ場もなく、最終ラインとボランチが下がって押し込まれた。高橋を入れると高さもあって押し込める。4−4−2にして中盤を高めに、DFをフラットにして、高橋と永井が高い位置で触ればこじ開けられるので、後半は変えていった。インカレの前にあった、Iリーグの全国大会で福大Asateチームが、後半ロスタイムに取られてすぐに取り返すという試合をしていて、それを今日のモチベーションビデオにも入れたし、今日応援してくれたIリーグの諦めない気持ちが、乗り移った試合だった。
 夏のチャンピオンとしてこの大会に入っているので、どこも気迫を持って臨んでくるのに対して入りが受けているので、そこは反省点。延長までうまくいかなかった部分を、トータルで返した。先攻されたのは初めてだが、それを取り返せたのはうちの底力だし、全国のどこよりもしっかり鍛えて、質の高いトレーニングをしている自信がある。選手はベストをつくしているし、永井の(代表入りの)話だけが先行するのは困る。

−Voice 福岡大学・高橋祐太郎(FW)
 (前半、ベンチから試合を見ていて)試合の入りから福大らしい、いいサッカーができていないなという感じはしていました。相手に点を取られて0−1で前半が終わったけど、自分には焦りはなかったです。2点以上取られているときついなと思いますけど。(乾監督からは試合の流れを変えることを期待されての途中起用で、1回戦は後半途中からの出場で1得点し、この日は後半開始からの出場だったが)実は、大会前に足を痛めていたので、試合に出たら今の自分にできることをやろうと考えていました。1回戦ではうまく1点決めることができて、いいイメージを持てました。今日は自分が点を取ることはできなかったけど、自分が出た状況の中でやることを理解してプレーしていたつもりです。去年までは、ウチは先に点を取って逃げる形だったけど、今年のチームは攻撃面を時間をかけてやってきたので、相手に点を入れられてもそれ以上に点が入るチームになったと思います。
次の試合でも、自分にできることを確認して試合に入って、試合後に満足できるように、ゴールに絡めるようにしたいと思います。試合に流れを変えることを期待されているのなら、そうできるように頑張ります。(駒澤大学との試合も激戦になりそうだがという質問に)今のウチのチームはどこと戦っても勝てると思います。

歓喜の決勝ゴール−Voice 福岡大学・永井謙佑(FW)
 しんどかった。シュートをあんまり打っていないし、ボールも何回か失っていて、あまり良くなかった。(3点めに繋がるプレーは)自分で打とうと思っていたが、中で(岸田)翔が呼んでいてフリーだったので、転がした。最後、相手からも寄せられていたので、そんなに余裕はなかった。自分でも良くわからないけど、振り返れば試合の最後の方で決定的な仕事をしているかな。今日は前半あまり動いてなかったので、力が残っていたのかもしれません。

 <コメント取材協力(敬称略)>
  飯嶋玲子(中央大学および写真)、赤沼圭子(福岡大学/高橋祐太郎選手)


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。