2009年12月29日

【09インカレ】準決勝/関西大−明治大 監督・選手コメント

第58回全日本大学サッカー選手権大会 準決勝・関西大−明治大の監督・選手コメントです。
−Voice 関西大学・島岡健太監督
 今年のチームを象徴するふわふわした失点の仕方になってしまった。ボールは持っていても形を作れておらず、0点というところでは完敗です。攻撃でシュートまでいけていない。その先の課題を突きつけられた。毎年、突きつけられるが、そこを突き詰めて自分らの目指すサッカーを追求していきたい。決勝をイメージしながらも、明治とのこの1戦がまずは非常に大事になる。明治は天皇杯でもJを倒す活躍をしているし、個々の能力も高い。相手のやりたいことに対してどれだけ嫌がらせをできるかだったが、入りから失点してしまった。明治のプレスもずっとは続かないし、どこかで自分らの時間は来るが、立ち上がりに我慢する前にやられてしまった。そういった甘さは今年の関西のリーグでも要所で出ていた。ボールを持ったらある程度できる自信はあったが、最後のところで身体を張ってくる明治のしつこさには勉強させてもらった。その力の差、粘り強さは、関東と関西の差だと思う。

田中雄大−Voice 関西大学・田中雄大(DF・ゲームキャプテン)
 (右の手のひらに「粘り強く楽しむ」と書いているので、今日のゲームはそのとおりにやれたかを尋ねると)前半立ち上がりすぐに失点して、この大会で(先行されたのは)初めてなので慌ててしまった。前半の最後の方は自分らのペースでやれたが、苦しい展開になって一人一人の笑顔は消えていた。天皇杯でJを倒しているチームに対して、自分らが粘り強くやれたらよかったができず、個人としてもチームとしても甘さが出てしまった。ボールを持っている中でも回しているだけで、シュートで終われていないし、崩してもクロスを上げ切れていなかったり、中の枚数が足りなかった。個人としては、時間がないときにつなごうとして、横パスを取られたりしてしまい、勝っているときはその選択でいいかもしれないが、負けているときにはとりあえず大きく放り込んでいくことも必要なのに、自分のプレーが変えられなかった。
 今年、夏も冬もベスト4まで来れたのは、色んな支えがあったから。来年もその感謝の気持ちを忘れず、日本一を取って支えてくれる人たちに恩返しができたらと思います。

児玉剛−Voice 関西大学・児玉 剛(GK)
 シーズンが始まってから、ずっと課題だった立ち上がりの悪さが出てしまった。チームが機能していた時間もあったし、こういうサッカーをしたいというのができていた。その時間に取れなかったのが、今日負けた理由のひとつだと思う。我慢比べで入って1点取られ、そこで取り返せばいいと言っていたが、取りきれずに追加点を与えてしまった。向こうの方が気持ちが優っていたのかな。点を取れそうな気配はあったが、負けるときはこんなかなという気もする。明治は一人一人の能力が高かったし、真面目なチームに対して我慢比べでこらえられなかった。開始早々の失点を防げていれば違う流れになったと思う。
 関大での4年間で人間的に成長できた。サッカーへの思いも支えてくれる人への感謝も、周りを見渡せるように少しはなれた。京都では内面の部分も含めてプロフェッショナルになりたい。高校時代を過ごした京都は好きだし、サポーターの熱さも知っている。チームだけじゃなくサポーターがいるからサンガが成り立っている。関大で取れなかった天皇杯を、京都でサポーターと一緒に取りたい。足元の技術を生かしたビルドアップでフィールドプレイヤーの一員としてやれるところを見て欲しい。

金久真也−Voice 関西大学・金久真也(MF)
 スタメンでは出ないだろうから、途中からどう流れを変えるか、リズムを変えるかを考えたら、誰よりも走るしかない。幼い考えかもしれないけど、戦術よりも前に出たら走り、プレスをかけていこう、自分が一番体力が残ってるからやっていこうと思っていた。インカレでは関大のサッカーもつなぐことに加えて、大きな流れでアクセントをつけられて、進化したと思う。偉大な指揮官がいるが、監督に頼ってばかりじゃダメだし、主体性を持ってやっていかなくては進歩しない。そうさせてくれる監督の下でやれたことは幸せだった。
 副キャプテンなのにケガばっかしていて、チームにプレイで貢献できず、練習と治療の繰り返しの4年間だった。プレイできないときも試合にでたときも、周りのみんなが声をかけてくれたし、自分がやれない間にベンチで戦っていた(長島)健太郎や辻井といったやつらを差し置いて出させてもらったけど、そいつらが「言ってこい」と言ってくれて感謝している。自分とケガと向き合って、関わってくれる色んな人と向き合えた。その関わってくれた人たちに感謝しかないです。

−Voice 明治大学・神川明彦監督
 (インカレでは)1回戦、準々決勝と苦しい試合で、2試合ともPK戦で勝ちあがってきて、自分たちがやろうとするサッカーがなかなか発揮できなかったが、今日は明治らしい、前からボールを奪ってしっかりボールをつなぐサッカーができた。関東大学リーグ戦では失点が37で、優勝した年の失点は10点台。リーグ戦が終わってから3週間、練習で守備のオーガナイズをしっかりやってきたが、(インカレでは)3試合でPKの1失点だけというのは、その成果が出たと思う。
 (田中政勝選手を左サイドハーフのスタメンで起用したのは)関西大学は(右サイドバックの)宇佐美(宏和)選手がキーマンだと思っていたので、田中のスピードで抑えてくれればと考えていた。田中は国見高校出身であらゆるポジションを経験しているので、前の試合が終わってからの練習で起用を決めたが、ほとんど練習はしていなくてぶっつけ本番だった。
 関西大学には3年前の対戦でスコアは1−2だったが、内容はスコア以上に完敗していた。今日は何としても勝とうと言っていた。関西大学は、金園(英学)選手の高さ、田中(雄大)選手と宇佐美選手のスピード、そして藤澤(典隆)選手の飄々としたリズムのプレーとスルーパスに怖さがあったし、セットプレーの得点はいつでも可能性がある。それに対して、ウチの守備は予想以上の出来だった。前半に1−0になって、後半にはどんなチームでもカウンター攻撃で1点というのがあるので、そうなったら完勝できるのではないかと思った。ただ、2点差のスコアは危ないところもあるので、そこで選手の気を引き締めるように声を出した。
 (2得点した久保裕一選手については)ここまでの試合、そしてトレーニングでもちょっとよかったので、そこを期待してひょっとしたらと思ってスタメンで使った。ただし、2トップがもう少しユニットとして動いて、1人は中盤に下りてくればとは思った。
 今はもう決勝戦にいけたということで精一杯。決勝戦では福岡大学は永井(謙佑)選手が不在だが、ウチは鹿野(崇史)と奥田(大二郎)が今日、今大会2度目の警告を受けて累積警告で出場停止なので、それで力はちょうど同じぐらいか、永井選手のほうが大きいかもしれない。福岡大学はチャンピオンで、ウチはチャレンジャー。国立でも気負わず明治らしいサッカーをして、試合が終わったあと、福岡大学に「流通経済大学と試合がやりたかった」と言われないようにしたい。

田中政勝−Voice 明治大学・田中政勝(DF・主将)
 関大の右サイドバックの宇佐美(宏和)選手は、前の試合でもミドルシュートを決めているし、関大のキーマンだと思っていた。試合前、左右のどちらをやるかと聞かれたが、やはり宇佐美選手は自分が抑えたいという気持ちがあったので(マッチアップできる)左に入った。基本、明治大は左右両再度が自由に入れ替わるが、今日はどちらかといえば固定気味にして、宇佐美選手の攻め上がりを抑えたつもり。慌てて飛び込むと、たぶん一発でかわされるだろうなと思ったので、ある程度距離を保ちながら、彼からの攻撃をうまくぼかすことができたと思う。後半ポゼッションされる時間帯もあったが、先制しているのだから慌てずに守備して失点せずワンチャンスを狙おうと。それと関大は両サイドバックが前がかりになる傾向があったので、そこをついていこうというのは試合前から話していた。その狙いどおりの展開ができたのではないかと思う。
 関大は夏の定期戦で戦っているが、そのときは宇佐美選手ら主力選手がほとんど出ていなかったので、正直、今日はどういう試合になるか不安な部分はあった。ただ、試合前から強いチームだというリスペクトができていたので、逆にそれがウチの守備に対する意識の強さとにつながったかと思う。
 (今日は久しぶりのスタメンだったが)みんながここまでつないでくれた舞台だったので、思い切ってやろうと思っていた。僕は決してうまい選手ではないし中盤の山田(大記)や三田(啓貴)のような華麗なプレーはできないが、今日は守備だったり裏への飛び出しという部分では、自分なりにできたんじゃないかなと思う。
 今年のチームは4年生が少なくて、前期は4年生が僕ひとり。都丸も出ていないという状況の中でプレッシャーや背負うものの大きさをひしひしと感じた。後期に入って自分が出られなくなり、自分自身を投げ出したくなるような時期もあったが、同じように試合に出られない選手たちが一生懸命練習に取り組んでいる姿を見て、自分にできることは練習しかないと改めて痛感した。そうやって続けてきた結果が、今日のスタメン出場に結びついたのではないかと思う。
 国立で戦うのは、僕自身(国見高時代以来)5年ぶり。そのときは鹿児島実業高に負けたので、今度こそ勝ちたい。また、相手の福岡大が九州の大学ということで、九州出身者としては絶対に負けたくないという思いも強い。また明治大サッカー部は、これまであまり優勝回数が多いほうではないので、決勝で勝って、新しい歴史ではないですが、「強い明治」というイメージを植え付けられたらいいと思う。

都丸昌弘−Voice 明治大学・都丸昌弘(MF)
 今日は流経大と関西大、どちらがきても厳しい戦いになることは間違いないと思っていたので、相手は関係なく自分たちのサッカーをやろうと思っていた。それで負けたら悔いはないし、逆に自分たちのサッカーをやれずに負けたら悔いが残る。リーグ戦が終わってからインカレ始まる前まで、どうやって前からプレスに行くのかということを確認するために選手だけでミーティングをしたりもした。今日はそこをしっかり詰めていけたので、前からしっかりはめてディフェンスできた。それが今日の勝因かなと思う。
 関大は定期戦の相手で夏に一度対戦しているので、相手のサッカーというかやり方はだいたいわかっていた。ただ、メンバーも夏とはずいぶん変わっているので、その点がちょっと難しかった部分はある。それでも夏に一度勝っているということで、気持ち的な面では気楽にやれたと思う。
 今日の試合、後半は相手も点を取るために攻めてくるから押し込まれるというのは予想していた。準々決勝の鹿屋大戦でも、FWの中筋(誠)選手のヘディングが強いということでラインを高く設定したが、今日も金園(英学)選手が同じように高さに強いタイプだったので、ラインを高くして裏のスペースはGKの高木(駿)がケアしてくれれば、多少押し込まれても問題ないと思っていた。自分たちもボールを奪ってから、ポゼッションしてサイドバックの裏を狙っていたが、2点目もそういう形のクロスから取ることができた。そういう意味でも、今日は攻撃も守備もバランスよくできたと思う。
 決勝は、試合に出られない4年生の気持ちもしっかり背負って、4年生の代表として全力でプレーしたい。俺も4年になってから試合に出られるようになったが、それまではずっと苦しい思いをしてきたし、今もピッチに立っている4年がひとりとかふたりという少ない状況の中でプレーしている。だから、試合に出る以上、彼らの代表であるというプレーをピッチの中で体現していかないと、ほかの4年生に納得してもらえない。そうしたプレッシャーが、自分にとっては90分間、あるいは延長もあわせて110分間走れる気持ちにつながっていると思う。
 国立は行きたくても行けない人もたくさんいる、本当にすごく大きな舞台だと思うし、4年生の自分としては大学生活最後の試合になるので、まずはみんなで楽しむことを心がけたい。自分たちが楽しめれば、見ている人も楽しめると思うので。

久保裕一−Voice 明治大学・久保裕一(FW)
 今シーズンは怪我をしていて試合に出ていない時間が長くて、特に天皇杯の頃は試合に出られなくてチームに迷惑をかけた。足の怪我だったので、普段からやっている下半身の強化とか筋トレぐらいしかできなかった。試合を見ていて悔しい思いもあったけど、そこで自分も成長できた。だから、今日はチームのためにどうしてもゴールを取りたいという思いがあって、ゴールを狙いに行っていた。(前半の先制点の場面は)ゴールにボールが入ってくれという感じで見ていた。FWはやっぱりゴールを決めると評価されるので。山本(紘之)との2トップは両方とも裏に抜けるのがうまいタイプなので、お互いに声をかけながら、中盤の選手がやりやすいようにプレーすることを意識していた。
 ここまできて決勝にいきたいと思っていたので、今日は勝ててよかった。福岡大に勝って優勝したい。

 <コメント取材協力(敬称略)>
  飯嶋玲子(明治大学/田中政勝選手、都丸昌弘選手および写真)、赤沼圭子(明治大学/神川明彦監督、久保裕一選手)


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