−Voice 関西大学・島岡健太監督
前よりは全体としてこう守る、お互いのいいところを出してカバーしあうという部分はやれていた。やらなあかんことはひとつで、それがお互いまだ違うところがある。チームとして機能するにはどうして行くかを取り組みの中に入れないといけないかなというのはある。桃山の方が必死に身体を張っていたし、無駄なことはしなかった。大学サッカーって何なのか、4年間何をやってきたのかを4回生が考えなくては意味がない。自分に厳しいのはいいが、他人にも厳しくしないといいお兄ちゃんになっていてもダメ。チームとしてどうするのかを4回生が示さないと。ぬるいわけではないが、サッカー以外の部分でのちぐはぐさもあって、うまくリーダーシップを発揮できていない。試合に勝つことだけを考えてメンバーを組むことも必要なのかもしれないが、この現状をどう乗り越えるのかが大事になる。

守備では頑張れていたが、攻撃でやりたいことをできていなかった。守備を意識しすぎて攻撃で自分たちのいいところを出せなかった。でも、前節よりは良かったと思う。失点も最後の部分は個のところになるので、そこに至るまでの取られ方をもっと修正しなくてはいけない。先週はボランチの(田中)裕人があまりつぶしにいけておらず、簡単にフリーで行かれていたが、今日は裕人のところでつぶして、高い位置でプレーできた。だけど、裕人がつぶしてこぼれたボールを拾えていない。桃山はCBが強いので、ゾノ(金園)に入ってからの掛かりが遅かった。サイドで起点を作るとか、長いランで追い越す動きをもっとできればよかった。サイドに入らないから縦に急いで、ロングボールのヘディングに勝てず、苦しい状況が続いた。1回生も多いが、思い切ってしたいことをやってくれれば分かり合っていける。お互いカバーしあっていいところを出していけるようにしたい。
(写真は左が関大のドラゴン・中島龍基、右が関大のシャラポワ・田中雄大)
−Voice 桃山学院大学・松本直也監督
相手が関大というのもあって集中していたし、あの(鶴見緑地の)グラウンドはしんどいが、そこでの戦い方も慣れてきた。グラウンド状態をわかったプレーができてきた。関大は金園に入れるタイミングが速いのでその出所の部分と、岡崎、藤澤に前を向かせないように行かせた。中盤をコンパクトにすることで、90分間集中が続いた。金園のところでつぶしたボールを岡田と面家が拾って、うまくマイボールにしていた。ボランチとCBから攻撃に上手くつなげられた。うちはとにかく失点0で勝つことがなかなかないので、今日の勝利は大きい。でも次の試合で同じようにやれるかが問題。近大に対して、しっかりいい守備から入ってやれるようにしていきたい。

みんなが切れずに集中して気持ちを出して試合をやれた。いつもはミスが出て、ばらばらになってしまうけど、今日はひとつになれた。関大は2番(田中雄大)が持ったら金園にめがけて出してくるので、そこを抑えようと気をつけた。前半は起点を作られていたが、後半は最後ちょっとやられたところもあったが、修正できた。いいボールが前の選手に入ったら、守るのに難しくなる。出所にしっかり行かせて攻守の切り替えを早くし、関大にいいパスを出させないようにした。パスを出されてもプレスをかけて限定していたので、後ろで取りやすかった。今年は4回生を中心に言い合って、何かあったら話しあって解決しようということを自分たちでやれている。練習から試合を想定してしっかりやれば試合でもできるというのを出せたことは良かったです。
(写真は左がプレーでも声でも守備を引っ張る・田中尚、右サイドで攻守に貢献・中嶋亮)