−Voice 関西大学・島岡健太監督
シュート1本に抑えた守備は次につなげていきたい部分だが、守備の意識の反面、勝ちたい、負けたくないというよりも負けたらいかんというのが強くてそうなったかなと思う。気持ちは分からなくはないが上位のチームに対して何としてもというアグレッシブさがなかった。もっとみんながボールを欲しがってやって欲しいし、仕掛けていけるようにならないと見えてるものに手は届かない。マイボールになってからのポジションの取り方が遅く、ゆっくり一息ついてからというのが多かった。前半は相手の嫌なポジションをとるのが遅く、ボールの失い方が悪くて押し上げが利かず、その間にボールをつけられていた。いい守備をしてもいい攻撃につながらず、自分たちがボールを持っている時のポジションが取れていなかった。次の阪南は要所を押さえてやるべきプレーをそつなく淡々とやれるチーム。どこかが阪南にブレーキをかけなくてはいけないし、選手が一番そう思ってくれていると思う。

チームとして守備はできていたが、攻撃で点が入るようなパターンがなく、単純なボールを入れてゾノ(金園)さんだのみになっていた。連動性を出して、攻撃のパターンを増やせたら良かった。前半はDFと俺と(岡崎)建哉の間が間延びして取りどころがなく、後ろが蹴った時に跳ね返すしかなかったので、セカンドが拾えなかった。ハーフタイムにそこを話し合って、押し上げてある程度コンパクトにできたが、拾ってから同じような攻撃をしていた。阪南は今、一番強いチームなので、自分たちのモチベーションも作りやすい。ダブルボランチを中心にやってくるので、こちらも対抗していくが、このままじゃ苦しい。もっと攻撃パターンを作って修正して臨みたい。
(写真は左がこの筋肉でガツガツ行きます・田中裕人、右が大学でもU-19でも活躍中・寺岡真弘)

前半の最初は高い位置でチェンジサイドができて、サイドでフリーになることが何度かあったけど、後半は起点になる場所がなくなり、蹴ってセカンドをどっちが拾うかという感じになってしまった。落ち着いて前半の初めのようにやれていたら、もっとチャンスを増やせた。前半のいい時間帯にシュートを積極的に遠くからでも打つことがチーム全体の意識として足りなかった。守備はこれまでセットプレーでしか取られてない。GOとSTOPの使い分けがはっきりしているし、連動してやれているので、流れの中での守備に不安はないです。2試合無得点となってしまったけど、今日の前半のようなチェンジサイドをしていくことで、相手にギャップも生まれて横のゆさぶりが出てくる。流れが悪い時にロングボールを蹴るのではなくFWの足元に入れて、そこに中盤が関わってどんどん作っていけるようにしていきたい。
(写真は左がただいま負傷中の副務・須佐京平、右が積極的に得点狙っていきます・加藤恒平)