−Voice 関西学院大学・阿部洋夫監督
1点入れたら勝負ありだと思っていた。後半になって、トップの選手が疲れてバテて動きが止まってきて、動きが一方通行になって方向を変えられず、ボールをもらう動きもつかまりやすくなっていた。前でボールがおさまらずに、何回か人が集まってきたところで、ドリブルされて苦しい時間帯を作っていた。逃がしたらダメなところで取りきらず、ピンチを招いていたのは、甘いというかどっかに大丈夫という気持ちがあったのではないか。とりあえず勝って、最低限のことはできたので、ここから秋に向けてやり直さないといけない。あれだけミスパスをしたらどんな強いチームでもバテてしまう。キックだけじゃなく動いたところでしっかりボールを出していく精度を高めなくてはいけない。

1点リードしているというのは意識せず、自分らがするサッカーをやろうと練習から取り組んできた。相手は上手い人は多いけれど、負ける気はしなかった。自分らがやることをやれば大丈夫と思っていた。前のゲームで出来なかった反省から、前線から追うことと、フィニッシュを決めることをこの1週間やってきて、今日はそれが最初からできた。入れ替えになった悔しい気持ちを忘れんように、秋にいい思いができるよう、練習から変わっていかないとダメだと思っている。自分でできることを1人ずつが自覚してやっていかなくてはいけない。春から積み上げたものを仕上げて、秋にはインカレに出場できるように頑張りたい。