−Voice 近畿大学・田中幸雄監督
点差は4−0だが、完全にやられたわけではない。負け惜しみかもしれないが、どれも破られて失点したのではない。だが、セットプレーでDFの悪いところがまともに出てしまった。同じ人間にあわされてしまって、その辺が集中が足りない部分なのか、もっとセットプレーの練習を徹底させないといけない。チャンスを確実に、決めるべきところを決めていれば、こうはならなかった。せめて1点入れて抵抗したかったが、選手はようやったし、勉強になったと思う。
自分たちの悪い部分もわかってきただろうし、それをテーマにこれからやっていってくれたらいい。秋にはインカレにいけるポジションを取れるように、夏の間にもっていきたい。

チャンスで取れなかったのが、痛いかな。予想よりもこっちのが出だしが良かったし、そんなに相手も脅威に感じなかった。そこで得点できていれば違った。失点はどれも俺のせい。セットプレーは個々の能力で、相手の得意な面でやられてしまった。しょうがないとは言わないが、セットプレーでは相手の方がオプションが多くて、キックも中も巧かった。
これから次に全国に出れたとき、どうするかを今は考えている。個々のサッカーの能力はここからは上がらない。チームでどうやるかという決め事、組織で徹底することをしっかりやることが必要。あとは相手に実力があってしんどい時に、気持ちの部分で一個頑張れるかということ。今までやってきたことをやり続けて、質を高めていくことが大事になると思う。
−Voice 法政大学・照井博康監督
セカンドを相手に拾われて、3点セットプレーで取れたが、苦しい試合だった。近大はゴール前の駆け引きの要素、アーリーを入れてきたり、スピードの緩急という部分がなかったので、助かった。本来、うちはタテにもっと入るサッカーだが、近大が中盤を作ってきたので、タテに入るとウラをとられてピンチになってしまう。そこでこちらも中盤を作る形になった。山本は今日はトップに入って、ヘッドでも競り勝っていたし、楔としてもよく機能してくれた。菊岡も、守備を一生懸命やってくれた。攻撃では今日は思い切りのシュートがなかったことが、不満が残る。次は(元木)数馬が出場停止で出られない。守備は連動してボールを取りにいく動きを出さないとダメなので、もう一度確認したい。

トーナメントということで守備から入りすぎてしまい、ラインが下がって中盤との間を相手に使われて、攻め込まれるところが多かった。ラインのメリハリがもっと必要だし、切り替えが遅くて後手後手に回っていた。相手よりも先にいかないと、ゴール前でのファウルが増える。そこでコーチングでもっと声をかけれたら良かった。ファウルをした後の切り替えが遅かったので、点にはならなかったけど、笛が鳴る前にFKで蹴りこまれたりというのもあった。今日は上手く相手をはめられず、シュートで終わられていたのが反省点です。(ナイスセーブでピンチを救ったことについて)みんなが自分の役割をこなしているだけ。何があっても止めるし、待っていたら必ず前は取ってくれる。前を信頼して自分のプレーをしています。
次はどちらがきても関東なので、やっているサッカーも特徴も把握している。落ち着いてやれば勝てない相手じゃない。気合が空回りしないよう、丁寧にゲームに入れるようにしたい。

選手が入り方をボケていたので、立ち上がりスローになってしまった。セカンドも拾えず、攻められて良くなかった。20分くらいまで危なかったし、そこで取られていたら負けていたかもしれない。あそこを0で抑えられたのは大きかった。セットプレーは、今日はドンピシャだった。入ってくる選手もいいところに来たし、ボールも上手く入ったので良かった。遅いけれども1点目を取れてようやく動きが良くなった。だけど、フィニッシュで終われず、いいところで相手に取られてカウンターになったりしている。取られ方が悪いのが問題。シュートの意識を持って、もっと狙っていかなければいけない。一人一人がもっと流れを考えてやっていければいいのかな。
